IT化における医療業界の課題

看護師の業務には患者の世話や医師のサポートなどがあり、医療の現場でのやり取りを円滑に進めるためには不可欠です。中でも患者のカルテ管理や薬剤の整頓は命に直結する重要な事柄なので、わずかなミスも許されません。

近年になって医療現場にもパソコンが導入され、多量のデータを効率的に管理できるようになったことから、看護師にも事務仕事に必須なPCスキルが求められるようになっています。大量のデータを効率良く管理する他、医療業務に関する最新の情報を逐一更新して共有する柔軟性も、看護師が持つべきPCスキルの1つです。
現在は手術に用いる医療機器の多くもコンピューター制御されていることから、特有のPCスキルを持つことが重視されています。看護師には書類や計算表を作成する一般的なPCスキルの他、患者の命に係わる医療機器の操作や管理のスキル所持が不可欠です。

その一方でコンピューターを介さない、患者に対する親身な対応も必要なことから、看護師の仕事は非常に激務になる傾向があります。医療現場は慢性的な人手不足の状態になっていますが一人あたりに割り当てられる業務が多く、内容も複雑なことから優秀な人材の確保が困難なのが大きな問題です。
特に高度なPCスキルの所持が求められる現在では激務でありながら薄給な職場という、悪いイメージが生まれてしまう側面もあります。そのため、実力に見合った賃金の支給とIT化に伴う職場環境の改善が、医療業界の課題です。
そして看護師側も、PCスキルを活かして自分らしく働ける医療現場を見つけることができれば、イキイキと仕事に取り組めるでしょう。